睡眠は人間が生活していく上で、欠かせない存在です。人生の3分の1は眠っています。
睡眠は体調を左右する大きな役割を担っています。
そのため、睡眠環境をしっかり整え、質の良い睡眠を取る必要があります。
睡眠は通常、ベッド等の寝具を用いてするものなので、寝具と睡眠は切っても切れない存在であるといえます。
中でも、直接体を預ける「マットレス」はかなり大切です。
マットレスといっても、様々な種類のものが販売されています。中でも低反発マットレスと高反発マットレスという二つをよく見かけるのではないでしょうか?
この二つの違いについてご紹介出来ればと思います。
低反発と高反発とは
まず、低反発と高反発はどういう意味なのでしょうか?
低反発マットレスと、高反発マットレスは低反発ウレタンマットレスと高反発ウレタンマットレスの略称です。
ウレタンとは、ウレタン樹脂の略で、合成ゴム・断熱材などに利用されているものです。
同じウレタンを使用しているものでも、高反発と低反発で大きく違います。
低反発ウレタンの特徴
低反発ウレタンは柔らかく、体圧分散能力が高いのが特徴です。
一点に負荷がかからず分散するので、体が痛くなりにくいです。床ずれが起きにくいのも特徴です。
硬くなく柔らかいので、包み込まれるような印象があります。
体重の軽い方や、筋肉量の少ない女性は寝やすいと感じるかもしれませんね。
その一方、柔らかいので、体を支える力が弱く、寝姿勢が崩れやすいというデメリットもあります。
ずっと同じ体勢で眠るのは難しく、寝返りでベストの体勢に調整しても固定しにくく、不便だと感じるかもしれません。
寝返りがうちにくいので、変な角度になってしまい、寝違えてしまったなんてことが起きる場合もあります。
かなり蒸れやすく、変形が大きいため、へたりやすいという点もデメリットの一つにあげられます。
高反発マットレスの特徴
高反発マットレスは表面は硬めで跳ね返りが大きいタイプです。
寝姿勢はくずれにくく、寝返りが打ちやすいのが特徴です。寝姿勢が崩れないので小さな子供を寝かせる際には、こちらの方がおすすめです。
体勢を維持しやすいので気道確保が出来、呼吸がしやすいです。
しかし高反発マットレスの体圧分散はそこまで高くはありません。
重さがかかる場所が偏るので、人によっては硬くて寝づらいと感じるかもしれません。
体重が少し重たい方や、筋肉量の多い男性は高反発の方が寝やすいかと思います。
ある程度の強度がないと沈みすぎてしまい、寝づらいと感じるかと思います。
一般的にマットレスと呼ばれるものはこのタイプが多いです。
ホテルなどの宿泊施設に多いのもこのタイプです。
高反発ウレタンンと低反発ウレタンは、同じウレタンを使用しているものといっても全く別だということが言えます。
両社ともにメリット、デメリットがあることから、使用者の好みや体型に合わせて選ぶということが必要になってきます。
枕も大事
マットレスと合わせて枕を調整するのも大切な工夫の一つです。
低反発マットレスも高反発マットレスもちょうど良い枕を使用することで、デメリットのカバーが可能です。
正しい姿勢を保てるように、枕を調整しておけば、呼吸しにくい等という事態にも陥りにくくなります。
マットレスのみで判断するのではなく様々な要素を考えて判断しましょう。
まとめ
高反発マットレスなのであれば、シーツの上にカバーをかけてみるのも硬さを和らげる上では有効です。
低反発マットレスで沈み方が大きいなと感じるのであれば、枕を少し硬いものに変更し、気道を確保してみると、睡眠が深くなるかもしれません。
睡眠環境は快適な眠りを得られるかどうかの最重要項目になります。
しっかりと知識をつけて、自分にはどのマットレスが合っているのかを適切に判断し、より良い睡眠環境を目指しましょう。